まーライオンこと、マチパー(11kagen_blog)です。
障害福祉や介護の分野では、しばしば「元保育士」という方々に出会います。
そのほとんどが短大を卒業したと同時に資格を取って就職し、公立や私立の
保育園で働いた後、結婚や出産、介護など家庭の事情で退職し、
セカンドキャリアとして保育士ではなく、障害や介護などと言った
福祉系でも別の職種として働く場合が多いです。
公務員と言う保育士の中でも比較的恵まれた待遇にいた中で、ふと
と思うことがあります。
この記事では、元保育士という立場から、なぜ元保育士がセカンドキャリアとして
保育の現場に戻ろうとしないのか?
専門職としての勉強や経験がありながらそれでも「違う仕事を選ぶ背景」について
考えられることを記事にしてみました。
この記事を読み終える事で、元保育士が保育現場に戻らない理由について考えて
もらえるきっかけになれば嬉しいです。
保育士のセカンドキャリアー保育現場に戻らない理由とは
障害福祉や介護の分野では、しばしば「元保育士」という方々に出会います。
そのほとんどが短大を卒業したと同時に資格を取って就職し、公立や私立の
保育園で働いた後、結婚や出産、介護など家庭の事情で退職し、
セカンドキャリアとして保育士ではなく、障害や介護などと言った
福祉系でも別の職種として働く場合が多いです。
公務員と言う保育士の中でも比較的恵まれた待遇にいた中で、ふと
と思うことがあります。
昨日、元保育士談義で盛り上がりましたが、だれも「保育士に戻りたい」という人がいなかったという不思議😌
そりゃあ今時パソコンが主流の世の中で、お帳面はまだしも、保育案や通信まで手書きで一から書く📝習慣が未だに蔓延っていたら…いつの時代?って
思ってしまう。— マチパー (@11kagen_blog) July 23, 2022
しかし、私と同じようにセカンドキャリアに保育士を選ばなかった人達に聞くと
皆揃って口にするのは「保育士?保育園に戻るなんてとんでもない!」という言葉。
かつて、女の子のなりたい職業No.1人気だった保育士ですが、今は
「キツイ、大変、給料安い」が世間でも定着しています。
どこも「保育士が足りない」という世の中で、なぜ元保育士は保育現場に戻らない
のでしょうか?
保育現場に戻らない理由その➀体力的にキツイ
保育士という仕事は、子どものキラキラとした可能性に触れられる素晴らしい仕事
だと思っています。
しかし、20代はまだしも40代50代になってくると子どもの可能性というよりは
正直自分の気力体力が続かない…それが本音だなと思います。
未就園児の小さい子どもであればまだしも、体力有り余る4,5歳児相手に鬼ごっこや
炎天下でのプール遊びをすることになったら
保育現場から一旦離れてしまってから、あの体力を再び取り戻すなんて
だと感じます。
保育現場に戻らない理由その➁時間的にキツイ
保育園は働く親御さんの為にお子さんを預かり保育する場所です。
保育園にもよりますが、一般的に朝7時~夜19時まで開所している所が
ほとんどです。
保育士は「早番」「普通」「遅番」勤務に分かれるため原則8時間出勤ではあるものの
保育園の現場にまず8時間勤務なんてまずありえません。
パート職員でもなかなか休憩も取れず時間時間でも帰れない(帰りにくい)と言います。
おまけに週案、月案、クラス便りなどの通信を持ち帰ることも多く、書類は未だに手書きで
一から書くことも多いです。
昨日、元保育士談義で盛り上がりましたが、だれも「保育士に戻りたい」という人がいなかったという不思議😌
そりゃあ今時パソコンが主流の世の中で、お帳面はまだしも、保育案や通信まで手書きで一から書く📝習慣が未だに蔓延っていたら…いつの時代?って
思ってしまう。— マチパー (@11kagen_blog) July 23, 2022
また、最近はアプリがでて保護者とのやり取りや連絡など負担は少なくなると言いますが
それでもコロナ禍の中、いつも以上に体調チェックや消毒の徹底など気遣うことが多いので
だと感じます。
保育現場に戻らない理由その➂人間関係的にキツイ
保育園の現場は、下は20代そこそこ、上は60代と幅広い年代の保育士が働いています。
今の保育と昔の保育は、子育ての仕方が違うようにありとあらゆることが異なりますが
複数担任の場合、どうしても年配や経験年数の多い保育士の意見が通りやすいモノ。
それに加え、まだまだ「女の園」というだけあって、圧倒的に女性が多い職場。
年代的の壁、正規非正規職員の壁…それに加え上下関係の壁など、元保育士が「絶対に
戻りたくない!」というNO1の理由は、やはりこの「独特の人間関係」にあるのではないか
と思います。
保育現場に戻らない理由その➃給料が安い
➀~➂の心身ともに仕事に捧げるスタンスにも関わらず、時給に換算すると
最低賃金を下回るくらいの給与しかもらえない…それが保育士の実態です。
よく「保育なんて誰でもできる」という発言も聞きますが
と元保育士がきっと口をそろえて言うと思います。
子どもの健全な発達と命を守るという、常に緊張を強いられる現場であるならば
給与と職業環境と世間一般の意識の改善は必須なのでは?と感じます。
元保育士として保育現場に思うところは
保育士の仕事に戻りたいか否か。元保育士という立場からいうと正直戻る気は
ありません。
しかし、そんな意見ばかりでは保育現場はますます人手不足が進んでしまい、
結果的には働く保護者や子ども達の不利益に繋がってしまいます。
保育士の仕事は素晴らしいと思います。しかし…という意見が少しでも改善されるよう
保育士の働く現場の負担がなくなる日を望んでやみません。
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