まーライオンこと、マチパー(11kagen_blog)です。
最近、幼稚園や保育園では「送迎バスの置き去り」や「虐待」など
子ども達のココロや身体の健やかな育成が危ぶまれている事件が
相次いで起きています。
虐待はあってはならないことだけど
そういう土壌を作ってしまった背景を
考えないと闇はなくならないと思う😒園児に暴行疑い 元保育士3人逮捕 2022年12月4日 https://t.co/PAeWtYnAsw
— マチパー@福祉専門職×個人事業主 (@11kagen_blog) December 4, 2022
良くない偶然が重なって…という不運もあるかもしれませんが、人為的ミスで
あることに変わりはありません。
置き去りも虐待も、背景にあるものとして考えられるのは
「保育士の人員配置」にあるのでは?
この記事では、元保育士で現相談支援専門員と個人事業主である
私、マチパーが、なぜ保育園での事故や事件が起きてしまうのか?
その原因の一つに「人員配置の基準」があるのではないかと考えています。
保育園の人員配置って何?
◎0歳児…3対1(子ども3人に保育士1人)
◎1.2歳児…6対1(子ども6人に保育士1人)
◎3歳児…20対1(子ども20人に保育士1人)
◎4.5歳児…30対1(子ども30人に保育士1人)
保育士の配置基準とは、保育園等を運営するにあたり「保育の質」と
「子どもの安全」を担保するために定められた人員配置の基準です。
「1人の子どもに対して何人の保育士が必要であるか」を定めた基準
のことを言い、保育園や地域型保育事業では、国の配置基準を満たす
ことを前提に、自治体独自の配置基準を定めることも可能となってます。
子どもの保育や福祉、教育、施策に力を入れて取り組んでいる自治体では
保育の質を高めるため国の配置基準を上回る基準を設けている所もあります。
保育園の人員配置の実際とは
3対1=0歳児の場合
首が座る3カ月頃から半年頃、まだ離乳食真っ盛りの子どもを預かる場合
決まった時間に寝てくれないし、オムツ交換の時間もバラバラ。
人員配置は「災害時を基準に考える」とよく言われていますが、0歳児の場合
当然歩けないので、「1人をおんぶヒモで背負い、両腕で2人を抱えて逃げる」
が国の正しい配置基準になります。
6対1=1.2歳児の場合
「災害時を基準」に考えると、1.2歳児の場合、たとえ歩けない1歳児でも
反抗期真っ盛りの2歳児でも、同じ6対1の基準なので、歩けない一人を
おんぶヒモで背負い、歩ける1.2歳児同士手をつないでもらい、保育士が
両手を握り逃げるという形をとります。
20対1=3歳児の場合
これは「4月」なのか「3月」なのかによって対応も分かれると思いますが
まだ右も左も分からない4月の3歳児は、オムツをしていたり泣いてばかり
いたりと、20対1どころか1対1で対応せざるを得ない場面が多く出てきます。
30対1=4.5歳児の場合
古い保育士の配置基準がもらたすもの
時代は刻一刻と変化を続けているにも関わらず、ここ70年ほど全く
変わっていない保育士の配置基準。
今の基準が変わらない限り、狭い部屋の一室に子どもを閉じ込め活動を
制限せざるを得ない状況が続いても仕方がありません。
昨日、元保育士談義で盛り上がりましたが、だれも「保育士に戻りたい」という人がいなかったという不思議😌
そりゃあ今時パソコンが主流の世の中で、お帳面はまだしも、保育案や通信まで手書きで一から書く📝習慣が未だに蔓延っていたら…いつの時代?って
思ってしまう。— マチパー@福祉専門職×個人事業主 (@11kagen_blog) July 23, 2022
保育士の万年人材不足も「求人に来たら片っ端から採用する」という
悪しき状態となり「質の問われる保育士」が来ても育成や指導をする
土壌も育たず、置き去りや虐待などの問題も生まれてしまいます。
未来ある子どもたちの健やかな育成のためには、質の良い保育士の確保と
育成する体制が整わなくてはなりません。