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まーライオンのいい、かげんブログ
マチパーです。相談支援専門員として働きつつ、個人事業主として後見人業務や福祉経営アドバイザー、業務委託でのオンラインカウンセラーをしています。
社会問題

家族代行サービスを利用する人が増えている背景とは

まーライオンこと、マチパー(11kagen_blog)です。

家族代行サービスは、もともとは身寄りがない70代~80代の「おひとりさま」

をターゲットに、家族に変わる生活支援を行うものでした。

しかし最近になって、30代後半~50代の子ども世代から

「親の面倒を自分たちに代わってみて欲しい」という依頼が

増えていると言います。

この記事では、家族に代わって契約を結んだ業者が

家族に代わって高齢の親の生活支援を行うサービスを、子ども世代が選ぶ

背景について書いてみました。

この記事を読み終える事で「親の介護や生活をどう支えたら良いか」という

不安や悩みを少しでも軽減できるきっかけになれば嬉しいです。

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子ども世代が親の生活支援を、家族代行サービスに「お願いする」背景➀核家族化

本来は「イエ制度」の中、高齢の家族の面倒は子どもやお嫁さんといった

「家族」が担うものとされてきました。

まさに「家族」なら「親の面倒を見る」ことが当たり前だった考え方ですね。

確かに、戦後までの3世代同居が当たり前だった世の中も、兄弟が多く

親の面倒を見る「人手」が多くありました。

しかし現在は核家族化が進んだこともあり、1人~3人の兄弟が自分の、

あるいは配偶者双方の親の面倒を見る必要が出てくるようになりました。

ライオンちゃん
ライオンちゃん
もう昔のように「家族だから親の面倒を見るのは当たり前」という風潮ではなくなってしまったんですね。
まーライオン
まーライオン
まずは自分達の生活が大事ってことなんだろうよ!

子ども世代が親の生活支援を、家族代行サービスに「お願いする」背景➁家族が親を見ることが未だ「当たり前」と言われる風潮と雇用情勢

また「高齢化」の波により家族が介護に従事する期間が長くなって

しまったこと。

さらに社会情勢や時代背景は様変わりしたにも関わらず未だに「介護は女性の仕事」

「子どもが親の面倒を見るのは当たり前」という風潮が根強く、特に40代~50代の

女性達が親の介護に対する大きな不安を抱えている背景があります。

しかし40~50代と言えば、子どもが高校や大学に進学するといった

一番お金がかかる世代。

それに加え住宅ローンを抱えていたり、共働きが当たり前になったことを考えると

とても「親の面倒」を見たくても見ることができない…という現実もあります。

まーライオン
まーライオン
親世代はいつまでも元気、子ども世代は色々な軋轢がありすっかり元気をなくしているもんな~
ライオンちゃん
ライオンちゃん
核家族化が進んだことで、親自身が独立して生計を営まないといけない時代ですからね…

子ども世代が親の生活支援を、家族代行サービスに「お願いする」背景➂長年抱えた「家族関係」

最近「毒親」という言葉が表面化したように、家族関係には色々な形があります。

良好な家族関係を築いている家庭だけではなく、母と娘の見えない関係や

嫁姑問題など、永遠の家族テーマによる微妙な親子関係もあります。

家族から長年虐げられていた状態から、介護が必要になったから…と

おいそれと「介護します」と言い難い状態にあるのではないかと思います。

マチパー
マチパー
小さい頃から家族関係に悩まされていた子どもは多いと聞きます。あえて親と距離を置くことで自身の生活が守られる…なんて人もいますからね。

子ども世代が親の生活支援を、家族代行サービスに「お願いする」背景➃アフターコロナ

コロナにより「家族の在り方」が変わったと言われています。

帰省する機会が極端に少なくなり、もう何年も家族でリアルに会っていないという

状況もよく聞きます。

また、コロナにより外出する機会が減り、家に引きこもってしまった高齢者も増え

その結果、日常生活動作(ADL)の低下や認知症を発症する高齢者が後を絶たなく

なっています。

アフターコロナになった時点で問題が表面化する恐れも出ています。

まーライオン
まーライオン
「くさいモノには蓋をする」なんて言いますが、長い間帰省していない分アフターコロナが怖いぞ~
ライオンちゃん
ライオンちゃん
まーライオンさん、もう何年もシンガポールに帰ってませんもんね…

親世代、子世代の生活を守るために必要なこと

コロナだけでなく、ロシアによるウクライナ侵攻や生活用品の値上げなど

先行きの見えない不安が広がっています。

マチパー
マチパー
どの年代にも関わらず、今後の生活の不安を抱えて生活をしている人はきっと多いと思います。

親世代、子世代の健全な生活を守るためには、自分たちでできないことを

家族代行サービスのような、他人にお願いする風潮は今後まずまず増えてくると思います。

「高齢の親を見ないなんて親不孝な」「自分は親を裏切っている」という

思いや葛藤を抱える方もいるかもしれません。

しかし、自分一人でできる事には限界があります。無理を重ねて結果的に

心身にダメージを与えることになれば、それこそ親子共倒れになります。

今ある制度やサービスを上手に利用して、家族が健全な距離感を持って

生活をする。

マチパー
マチパー
それこそが今の世の中に必要な生活スキルと言えるのです。
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    ABOUT ME
    マチパー
    マチパーです。相談支援専門員(社会福祉士/精神保健福祉士)をしながら、個人事業主で福祉系アドバイザーや後見人活動をしています。30代で公務員(保育士)を辞め、社会人大学、院に進学した変わり者。座右の銘は「いい、かげん」「みんなちがって、みんないい」