まーライオンこと、マチパー(11kagen_blog)です。
家族代行サービスは、もともとは身寄りがない70代~80代の「おひとりさま」
をターゲットに、家族に変わる生活支援を行うものでした。
しかし最近になって、30代後半~50代の子ども世代から
「親の面倒を自分たちに代わってみて欲しい」という依頼が
増えていると言います。
現役世代の生活に余裕がないことや
核家族化、複雑な親子関係などが
背景にあると思います。介護も納骨も丸投げ「老親を捨てたい」費用約100万円の“終活代行”へ依頼する人が増加した理由(週刊女性PRIME)#Yahooニュースhttps://t.co/iJcaoL2mjT
— マチパー (@11kagen_blog) March 6, 2022
この記事では、家族に代わって契約を結んだ業者が
家族に代わって高齢の親の生活支援を行うサービスを、子ども世代が選ぶ
背景について書いてみました。
この記事を読み終える事で「親の介護や生活をどう支えたら良いか」という
不安や悩みを少しでも軽減できるきっかけになれば嬉しいです。
子ども世代が親の生活支援を、家族代行サービスに「お願いする」背景➀核家族化
本来は「イエ制度」の中、高齢の家族の面倒は子どもやお嫁さんといった
「家族」が担うものとされてきました。
まさに「家族」なら「親の面倒を見る」ことが当たり前だった考え方ですね。
確かに、戦後までの3世代同居が当たり前だった世の中も、兄弟が多く
親の面倒を見る「人手」が多くありました。
しかし現在は核家族化が進んだこともあり、1人~3人の兄弟が自分の、
あるいは配偶者双方の親の面倒を見る必要が出てくるようになりました。
子ども世代が親の生活支援を、家族代行サービスに「お願いする」背景➁家族が親を見ることが未だ「当たり前」と言われる風潮と雇用情勢
また「高齢化」の波により家族が介護に従事する期間が長くなって
しまったこと。
さらに社会情勢や時代背景は様変わりしたにも関わらず未だに「介護は女性の仕事」
「子どもが親の面倒を見るのは当たり前」という風潮が根強く、特に40代~50代の
女性達が親の介護に対する大きな不安を抱えている背景があります。
我々の年代は親の介護や子どもの
教育費などで、お金も時間もカツカツ
な人が多い。追い討ちのように不安定な雇用情勢
上がらない給与、物価の上昇…そんな感じだからなかなか家族にも
余裕を持って接することができない
アラフィフ世代も多いのでは?— マチパー (@11kagen_blog) March 6, 2022
しかし40~50代と言えば、子どもが高校や大学に進学するといった
一番お金がかかる世代。
それに加え住宅ローンを抱えていたり、共働きが当たり前になったことを考えると
とても「親の面倒」を見たくても見ることができない…という現実もあります。
子ども世代が親の生活支援を、家族代行サービスに「お願いする」背景➂長年抱えた「家族関係」
最近「毒親」という言葉が表面化したように、家族関係には色々な形があります。
良好な家族関係を築いている家庭だけではなく、母と娘の見えない関係や
嫁姑問題など、永遠の家族テーマによる微妙な親子関係もあります。
家族から長年虐げられていた状態から、介護が必要になったから…と
おいそれと「介護します」と言い難い状態にあるのではないかと思います。
私も相談業務で8050問題にバンバン
絡むし、後見人の仕事も家族問題が
あるから依頼がくるのだし、親世代も
子世代も生活に余裕がなければ当然
虐待まがいのことが生まれるのであって。…なんなんでしょうね、今の日本。— マチパー (@11kagen_blog) March 6, 2022
子ども世代が親の生活支援を、家族代行サービスに「お願いする」背景➃アフターコロナ
コロナにより「家族の在り方」が変わったと言われています。
帰省する機会が極端に少なくなり、もう何年も家族でリアルに会っていないという
状況もよく聞きます。
また、コロナにより外出する機会が減り、家に引きこもってしまった高齢者も増え
その結果、日常生活動作(ADL)の低下や認知症を発症する高齢者が後を絶たなく
なっています。
アフターコロナになった時点で問題が表面化する恐れも出ています。
親世代、子世代の生活を守るために必要なこと
コロナだけでなく、ロシアによるウクライナ侵攻や生活用品の値上げなど
先行きの見えない不安が広がっています。
親世代、子世代の健全な生活を守るためには、自分たちでできないことを
家族代行サービスのような、他人にお願いする風潮は今後まずまず増えてくると思います。
「高齢の親を見ないなんて親不孝な」「自分は親を裏切っている」という
思いや葛藤を抱える方もいるかもしれません。
しかし、自分一人でできる事には限界があります。無理を重ねて結果的に
心身にダメージを与えることになれば、それこそ親子共倒れになります。
今ある制度やサービスを上手に利用して、家族が健全な距離感を持って
生活をする。
(お問い合わせフォーム)