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まーライオンのいい、かげんブログ
マチパーです。相談支援専門員として働きつつ、個人事業主として後見人業務や福祉経営アドバイザー、業務委託でのオンラインカウンセラーをしています。
社会問題

相談支援専門員の立場からはぴねす農園の働き方を考える

まーライオンこと、マチパー(11kagen_blog)です。

コロナ禍がもうすぐ明けようとしています。

2023年5月8日からは感染症「第2類」から「第5類」に引き下げとなり

GW明けからは本格的に脱コロナ禍に向かっていく…

ライオンちゃん
ライオンちゃん
本当にそんな流れになるのでしょうか?
マチパー
マチパー
実際には企業の積極的採用も増えて来てますからね。脱コロナ禍で人材を確保したい!という流れはこれからしばらく続いていくと思いますよ。
まーライオン
まーライオン
マチパーの所も求人の募集してるもんな。
マチパー
マチパー
まー(涙)一向に応募の気配すらありませんけどね…
まーライオン
まーライオン
さすが「万年人材不足の福祉業界」と言った所だろうな。

そんな中、活況なのが障害者雇用。

なかでも「エスプールプラス」が運営する「わーくはぴねす農園」が

全国に障害者雇用の場を生み出しています。

エスプールプラスは、障がい者の雇用創出を目的とした企業向け貸し農園

「わーくはぴねす農園」を運営している。

農園は障がい者の安心安全に配慮した仕様で、就業者の定着率は92%を

超えている。現在、農園を利用する企業は、約520社まで増えており全国で

3,100名を超える障がい者の一般就労が実現している。

ライオンちゃん
ライオンちゃん
障害者雇用を生み出し大企業が支えるなんて、まさに理想的な働き方ですね!
マチパー
マチパー
まー表向きはですけどね。相談支援専門員の間ではもっぱら「可能性の搾取」と言われてましたよ。

この記事では、農業と福祉の連携の中、まさに理想的な障害者雇用の形と

言われたわーくはぴねす農園について、相談支援専門員の視点でその良し悪し

が書かれています。

マチパー
マチパー
この記事を読み終えることで。農業と福祉、雇用の理想と現実について考えるきっかけになれば嬉しいです。
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障害者雇用の理想的な働き方?わーくはぴねす農園とは

現在の日本では、障害者雇用促進法43条第1項にあるとおり

従業員が一定数以上の規模の事業主は、従業員に占める身体障害者・知的障害者

精神障害者の割合を「法定雇用率」以上にする義務があります。

マチパー
マチパー
令和3年3月1日からは、民間企業の法定雇用率は2.3%で従業員を43.5人以上雇用している事業主は、障害者を1人以上雇用しなければならないことになっています。
ライオンちゃん
ライオンちゃん
働きたい!と思う障害者の方が企業で働くことって、共生社会にとっても良いことだと思いますけどね。
マチパー
マチパー
そうですね、雇用率を達成できない企業については、ペナルティ金を支払ったり入札の制限がかけられたりと、色々不都合なことも多くあるので、なんとか法定雇用率を達成させよう!と躍起になる所も多いのです。
ライオンちゃん
ライオンちゃん
そんな中出てきたのが「わーくはぴねす農園」なんですね。

障がい者の法定雇用率の引き上げにより、障がい者雇用を積極的に取り組む

企業が増加する一方で、採用は身体障がい者に集中しており、知的障がい者や

精神障がい者の就業機会の拡大が求められている。

このような中エスプールプラスは障がい者雇用の促進に向けて農園を作っている。

ライオンちゃん
ライオンちゃん
全国で520社の企業が利用しているなんて、まさに理想的は働き方なんですね!
まーライオン
まーライオン
企業は障害者雇用率を達成できるし、障害者は大企業の社会保険に加入できるし、まさに一石二鳥、社会貢献じゃないか!
マチパー
マチパー
まー表面的にはそう感じますよね。
まーライオン
まーライオン
ん?表面的には?
ライオンちゃん
ライオンちゃん
マチパーさん、なんか含みが入ったお言葉ですね。
マチパー
マチパー
相談支援専門員の間ではもっぱら話題のこの働き方について、思うことを次に書いてみますね。

相談支援専門員から見たわーくはぴねすの障害者雇用について

➀農園作業は単調で休憩時間がやたら多い

まーライオン
まーライオン
グータラ好きな俺にとっては理想的な働き方じゃないか!

3人一組で一つの温室で作業をするのですが(ファーム長を入れて4人)

プランターに土を入れたり、種まきをしたり、水をやったりなどしたら

あとは休憩時間という場所も多く、正味1時間程度でその日の作業が終わって

しまうことはザラにあります。

マチパー
マチパー
ということで休憩時間が多いことになります。

➁休憩時間がやたら多いと障害者同士トラブルも増える

ファーム長のほとんどがシルバーさんであることが多いことと

支援者自身、障害者と関わったことのない人が多いので、当然どのように

支援していいか、声をかけて良いか分からない…なんてことも多く聞きます。

マチパー
マチパー
休憩時間が多いとそれだけ密な時間を過ごすことになるので、当然トラブルも多くなり、その結果ファーム長の退職したり、障害者が心身の不調で働き続ける事が厳しい状況になります。

➂働く意欲の減退と能力向上が見込めない

人が働き続けるには、モチベーションが必要になります。

仕事を早く覚え、効率化を図ったり技術の向上を目指したり、

先輩が後輩を教えたりなど「この仕事をしたい!」「働き続けたい!」

という気持ちを持ち続けることが、社会人としてのやりがいだと思います。

しかし「毎日単調」「休憩時間がやたら長い」「障害者同士のトラブル多い」

となれば「何のために働き続けるのだろう」「働く意味はあるのだろうか?」

という意欲の低下に繋がります。

マチパー
マチパー
他にも社会の闇など、言いたいことは最低10個はありますが長ーくなりそうなのでこの辺にしておきます。
ライオンちゃん
ライオンちゃん
マチパーさん、是非シリーズ化してくださいよ~

わーくはぴねす農園のあり方は今後どうなっていくのか?

企業面からも様々な闇があることが明らかとなってきており、

厚生労働省がついに調査と規制に動くことになりました。

しかし企業や親の会などからも反発の声が上がっている事実もあり

マチパー
マチパー
今後は厚生労働省の動向を見ながら、どうなるのか注力していく必要がありますね。
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    マチパー
    マチパーです。相談支援専門員(社会福祉士/精神保健福祉士)をしながら、個人事業主で福祉系アドバイザーや後見人活動をしています。30代で公務員(保育士)を辞め、社会人大学、院に進学した変わり者。座右の銘は「いい、かげん」「みんなちがって、みんないい」