まーライオンこと、マチパー(11kagen_blog)です。
私の時代(団塊ジュニア)は、女子というと「大学」に行く人と「短大」に行く人、
大体半々の割合でした。
今となっては死語ですが、「女が学歴なんて」という時代でもあったんですね。
「10代の頃もっと勉強すればよかった」
「あの時大学に行っていれば」
と後悔する社会人の方、意外と多いと思います。
この記事では「短大卒」の私が、30代に入り一大奮起して「大学」に編入し卒業、
さらに飽き足らず「大学院」まで進んでしまった軌跡が書かれています。
この記事を読み終えることで「もう勉強する年でもないし」
「大学院に今さらいってもなあ」
と葛藤を抱えている人たちに、私のようなやり方もあると知ってもらえたらうれしいです。
学歴ロンダリングをしたきっかけ
今や大学進学率が50%超えの時代となりました。
平成29年3月に高校を卒業した107万5千人のうち、大学・短大には558万9千人、
54.8%(現役進学率)が進学したことが、このほど発表された文部科学省の
『平成29年度学校基本調査速報』で分かった(旺文社教育情報センターより)
それほど勉強が好きでなかった私。「少しでも楽できる学校に入れれば」と安易に
考えていました。
でも、なぜか小さい頃から「女の人でも手に職をつけたほうが良い」
「長く働き続けることができるのは公務員だよ」と、言われたことは良く覚えていました。
母の姉…つまり「伯母」からでした。
学歴ロンダリング…伯母の言葉が頭の片隅に残る
伯母は現在80代、定年間際まで学校の音楽教師をしていました。
結婚後数年して事故で旦那さんを失ったのですが、「仕事」があったおかげで、
一人息子に十分な教育を与えることができたのです。
伯母より「人生何があるか分からないが、どんなことがあっても『手に職』さえあればお金に苦労することはないから。できれば一生続けられる仕事を見つけなさい。」
と言われ、単純な子どもの私は
と思っていました。
高校に入って進路に迷う時「医療系や福祉なら食いはぐれない?」と思い、
理系は苦手だったので「なんとなく」文系に進み、保育系の短大に進みました。
「とりあえず資格が取れる」と思って…
大学付属の短大にしたのは「ひょっとして編入することがあるかも」と思い、保険の
つもりで進学先を決めました。
一生の仕事に「公務員」という選択が、学歴ロンダリングに拍車をかける
短大や大学にに進学するために「奨学金」を借り、就職したら自分で返していく
友人たちが多いことを知り、世間の荒波を知りました。
私友人に奨学金を借りている人が何人もいたのですが、皆口々に
「保育士(当時保母)になりたいから就職しないで学校に来た」
「なんとしても公立の保育士になり、お金を返して、自分の子どもにはお金で
苦労させたくない」
と話し、熱心に勉強していました。
その時の友人達の影響か
と思うようになりました。
一方、大学に編入する友人もいたので
と何となく感じていました。
一部の子は「介護福祉士になる」と、介護の専攻科に進学していきました。
当時の私が選んだのは「学歴ロンダリング」でなく「公務員として公立保育園で働く」ことでした
市役所「同期」の高レベルに圧倒され、保育園では「学校で勉強したでしょ!」と言われ、
後輩のほとんどが「大学卒」という現実。
新人研修は、事務職も専門職も関係なく「同期」として研修を受けました。年明けから
色々な研修がありましたが、「パソコン」研修では、電源から「?」というのは私だけ。
聞けば大学で当たり前のようにパソコン授業があり、卒論はもちろん、大学院出身者も。
保育士の同期もパソコンは難なく扱え「どうしてできないの?」と言われる始末。
…そうか「一生の仕事」をするには、学歴と「パソコンスキル」が必要なんだ…
とショックを受けました。
入庁後、私の学校が当時珍しい「障害児保育」のカリキュラムがあることを、
職場の保育園が知っていて
と聞かれるたびに
とはさすがに言えず、「できの悪い新人」が定着しました。
そうこうしているうちに、私も後輩を持つ身分となり、年齢が…ん?なぜ年上?
そうです、私がいた市は「大卒=上級」の保育職採用があるので、大卒採用が積極的
だったのです。
学歴ロンダリング「大学」や「大学院」に行くことの意味
小さい時に聞いた「伯母の言葉」を時々思い出すようになりました。
同期や後輩のほとんどが「大学卒」であること、普段の口調や文章、パソコン能力、
知識の差から「学歴の壁」を思い知らされました。
働き続けながら「大学」に行くこともできましたが、30代になって「学びたい」が
「仕事を続けていきたい」と上回り、
「公務員やめるの~!もったいない~!」という周囲の攻撃を潜り抜け、
大学に編入し「資格」と「学位」を取りました。
しかし「学びたい欲求」は後から後から湧き上がるもので、
「もう少しできるんじゃないか?」
「修士になればもっと論理的に物事を考えられるようになるのでは?」
「もっと文章作成能力が高まるのではないか?」など、
「もっともっと星人」が現れるようになり、結果、大学院まで行くことになりました。
もっともっと星人とは、自分の置かれている立場よりも「もっとできるはず」
「もっと○○を目指したい」と貪欲になって物事に取り組んでしまうこと
(マチパー格言)
学歴ロンダリング「やって後悔」したのでしょうか?
はい、良かったです。むしろ社会人を経験して行ったことに意味があったと思います。
社会人で貯めたお金を学費につぎ込んだので、「真剣に勉強する」ことを覚えました。
最近、公認心理師を受けましたが、それができたのも「大学」を卒業し「大学院」
に行ったこと、今の職場の出会いがあったからだと思います。
ええ、そうですね。タイミングもあるでしょうが、社会人になって「勉強したい」
「大学に行きたい」と思っている人は是非挑戦して欲しいと思います。
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