まーライオンこと、マチパー(@11kagen_blog)です。
ちまたでは「働き方改革」というけれど、企業でも、行政分野でも「非正規」問題がよく言われています。
公務員もその中の一つで、正規職員とほぼ同じ働きをしても「非正規公務員」はボーナスや退職金が出ないことが多く
普段の給料も、正規職員と比べて雲泥の差があります。
でも、市民の皆さんにとっては「そんなの関係ない」のが現状です。
元公務員として、同じように、いやそれ以上に日々身を粉にして働いている非正規公務員の皆さんの現状を知ってもらう
機会になればうれしいです。
「措置」と言われた時代の公務員
その後「措置」から「契約」となり、「利用する人」が自由に保育園を選べるようになりました。
福祉の世界では切り離せない「公共サービス」を担う人たちの現状
保育園はじめ、高齢福祉、障害者福祉など「福祉サービス」のほとんどは「税金」で賄われています。いわゆる「社会保障」「民生費」と言われるもので、額は年々増加しています。
最近は「行政」から「民間委託」が多くなり、福祉サービスが民営化される中、株式会社の参入など、福祉分野も「より良いサービスをウリに経営を行う」仕組みに変わっています。
それでも「生活保護」のワーカーや保健所の職員など、複雑な問題を抱える部門などは「公務員」が担わないと難しい現状もあります。
「民営化」の波は行政機関の中にも…非正規公務員が増えたわけ
例えば、住民票やパスポートなどの申請で「派遣会社」が入っていたり、窓口業務で「非正規公務員」と言われる、「臨時」や「嘱託」職員が対応することが多くなっています。
しかし保健師や保育士と言った「専門職」も「非正規公務員」の割合が多いのが現状です。
「正規公務員」と「非正規公務員」それぞれの事情
「役所がワーキングプアを生んでいる」 地方公務員5人に1人が非正規に https://t.co/2ztk53dmXH #Yahooニュース
公務員の歪みとも言えます。
市民サービスの充実のためには
本当に必要な所にお金をかけて
欲しいです。— マチパー@いい、かげんブロガー🦁 (@11kagen_blog) November 5, 2018
正規の公務員であれば、1次~3次試験までの「公務員採用試験」に合格すれば「定年」まで働くことが可能です。給料も右肩上がりで「一生安泰」ともいわれています。
しかし定数を抑えられている分、非正規公務員が定時に帰ったり、残った仕事のしわ寄せがそのまま正規公務員がこなすことになります。
それに加え「挨拶登番」や「交通安全当番」「消防団」「台風対策」「休日の環境美化」「地域行事への参加」など、地味に「奉仕活動」が多い現状もあります。
非正規の公務員の良い所は「定時上り」であることや、比較的休みやすい環境にあること(年間有休が最大20日で持ち越し可能)といった所でしょうか。
しかし、想定が「補助業務」と言われている割に、正規職員と同等の働き…あるいは「それ以上」の働きを求められることがあります。そして給料は抑えられ、ほとんど上がることはありません。
若い人や主婦など「数年働ければ」「補助としてなら」という形なら良いかもしれませんが、最近は「一家の大黒柱」であったり、一人暮らしだったりする場合も多く、「生活が成り立たない」という声もよく聞きます。
あと、私の経験上よくあるのが↓
同意。
最初の試験だけを突破して、全く
働けない方々。それに対し、様々な事情があって
非正規だけど、仕事の能力はもの
凄く高い。仕事は非正規ばかりにまわり、年収
は正規の3分の1…構造的に病みますよ😑#非正規公務員 https://t.co/ziTaYTWr3u
— マチパー@いい、かげんブロガー🦁 (@11kagen_blog) November 6, 2018
というように「働きが悪い」正規職員の代わりに「優秀な非正規職員」の能力が搾取されている現状でしょうか。
公共サービスは「受ける側、提供する側」それぞれが安心できる環境にあること
公務員で働いていると(民間もそうかもしれませんが)、働き方によって色々な理不尽を感じることがよくあります。
でも、そういう「仕組み」そのものが間違った方向にあるのではないかと、思えてなりません。
本当に能力が高く、誰からも信頼される非正規公務員の方は、いくつになっても本人が希望すれば正規公務員になる道があっても良いと思います。
真の「働き方改革」では、違った意味での「公務員の民営化」を
と思います。
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