まーライオンこと、マチパー(11kagen_blog)です。
「おじいちゃん、おばあちゃんの介護?」「保育園の保育士さん」
「困っている人のお世話をすること?」「ボランティア活動」色々ありますよね。
福祉の仕事をしていると、よく言われる言葉があります。
「普通なかなかできる仕事じゃないよね」「お給料安いでしょ」
「仕事がハードだよね」「きつい、きたない、給料がやすい3Kで有名じゃん」
などなど。
実は私も「福祉って3Kだよね」って思う一人です。でも、仕方ない現実もあります。
収益を上げようと思うと「介護保険」や「障害福祉サービス給付費」などの単価を上げ
ないといけないので「福祉サービスを利用する人達の利用料を上げる」必要があるから
です。
福祉・介護職の給料を上げる=単価を上げる=利用料負担が増す。
そんなスパイラルになっています。
この記事を読み終えることで「福祉の理想と現実」と、これからの福祉に必要なことは
何なのか?考えるきっかけになればうれしいです。
私が福祉の仕事についた理由
教育や福祉分野なら、女の人でも年をとっても働いているイメージがあるので=長く働ける
と思ったからです。実際に、私の伯母も長年教師をしていたので
ただ、「先生になる」というイメージが私の中にはなく、なんとなく「人と関わる=
福祉の仕事」を選んでしまった感じがあります。
まあ、私が福祉を仕事に選んだ理由はこんな感じでしたが、職種は変われど
福祉と聞くと「こころの優しい人がやるもの」というイメージ?
そういう人は果たしてどれだけいるのでしょうか?
例えば「子どもが好きだから保育士になった」という人もいれば
「おばあちゃんの介護をしてくれるヘルパーさんの姿に憧れて」
という人もいるでしょう。
正直、好きや憧れで福祉の仕事に就くと「こんなはずではなかった!」
という人を私は多く見てきました。
福祉職の金銭面
「厚生労働省賃金構造基本統計調査」によると、額面の給料だけで見ると、40歳~44歳の
製造業の賃金が375.2万円、金融・保険業の賃金が544.3万円に対し、医療・福祉業の
344.4万円と、賃金の格差が大きいことが分かります。
結婚を機に寿退社した男性の中では
という声をよく聞きます。
仮に福祉の仕事を続けたとしても、社会人経験採用で公務員になったり、社協の職員になっ
たり、夜勤手当の高い入所施設に転職することが多いです。
福祉職のプライベート
「福祉職はボランティア精神がないとやってられないよね」という声もよく聞きます。
実際に、時間外が発生しないのに休日出勤する人も多いですし、利用者や家族の所属する
イベントなどがあると、賃金も発生しないのに「プライベートの時間を割いて」顔を出す…
なんてことも多くあります。
「人手が足りないから」と「当たり前のように」プライベートの時間を侵食してくる現状。
それを「ボランティア精神」と片付けて良いものなのか?
福祉=お金ではないという意見。
大学に福祉経営学部ができるように
良質な福祉経営をしていくためには
当然収支バランスが上手くいって
ないと。正直社会福祉法人は殿様稼業の所
が多いと思う。行政や公務員と
勘違いしている可哀想な人も多い
と思う。— マチパー@いい、かげんブロガー🦁 (@11kagen_blog) September 3, 2019
実際に、福祉=ボランティア(奉仕)の色が濃い年配の方ほど、その傾向が強く、若い人に
も強制するといった感じでしたね。
福祉=収益を考えないと成り立たないが
昔の福祉は「措置費」というものが全てでした。
措置費とは
福祉施設を運営するために必要な人件費や維持管理費や、利用者の生活費など
福祉に係る経費が国(厚生労働省)で決められていてそれに合わせて収入が
入るため、当時どこの福祉施設にも、比較的潤沢な経費がありました。
措置から支援費制度になり、契約も
自由に選べる時代。なのに、昔の頭のまま「社会福祉
法人は潰れない」と思っている人は
意外と多い。そんなことはない、福祉は経営。
良い人材が「働きたい!」と思えるような施設にしないと加減な経営の所が真っ先に潰れる。
— マチパー@いい、かげんブロガー🦁 (@11kagen_blog) September 3, 2019
しかし「措置(行政が入る施設を決める)」から「契約(利用者が自由に施設を選べる」
制度に変わり、福祉施設を自由に選べる時代になりました。
ところが、古い福祉施設であればあるほど「自分たちは利用者をみてやっている」
「選ばれて当たり前」「保護者に奉仕活動をしてもらって当たり前」という精神が
根強くあるのです。
そんな「してもらって当たり前」という古い体質に、「やってられない」と思う職員や
家族も多くあるのが現状で、古い体質の「殿様稼業」の福祉施設は今後淘汰されるのが
目に見えています。
質の良い「福祉サービス」を提供するためには
医療・福祉分野は「良い人材」が「良い支援」をすることで「あそこの施設、いいよね」
と評判を呼びます。
良い人材が集めるためには「仕事とプライベートがはっきりと分かれていること」
「十分な生活ができるだけの給料を提供できること」これに尽きます。
そして、時代のニーズに合わせた「福祉経営」がきちんとできる施設であること。
これからは当然、福祉に「収益と事業のバランス」が求められます。
一旦就職した人で結構いるけど
入った=ゴールで自己研鑽しない人。国家資格を取ったらゴールでは
ないのです。あくまでもスタート。「私〇〇の資格持ってます〜」と
言ってるくせに、その後自己研鑽
しない残念な人も多すぎる。#私は自己研鑽したい派— マチパー@いい、かげんブロガー🦁 (@11kagen_blog) September 3, 2019
そして職員一人ひとりも「福祉=経営戦略」の意識を持ち、決して「福祉バカ」に
なるのではなく、専門性を磨きつつ「どう展開したら施設運営が成り立つのか」社会情勢や
起業など、他の分野にも興味を持ち「自身の人生戦略」を意識していく必要があります。
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