まーライオンこと、マチパー(@11kagen_blog)です。
福祉の夏!と言えば「福祉実習」。
今年の夏、いよいよ「実習デビュー」を迎える人にとって、心配なのが「ちゃんとやっていけるだろうか?」という不安だと思います。
そんな私が、今回「初めて実習します」というあなたに向け、事前にどんな心構えと準備が必要なのか、お伝えします。
実習は「事前準備」が大事!
それでは具体的に、「保育士」「幼稚園教諭」「介護福祉士」「精神保健福祉士」「社会福祉士」と、資格ごとに事前学習のポイントをお伝えしたいと思います。
事前学習として…保育実習
6月~10月に行うことが多い保育実習。
通学の学生さんが実習することが多いのでしょうが、たまに社会人学生の方もいます。
大体、2週間×2回、もしくは4週間通して、または保育園2週間、施設2週間という所もあります。
ほとんどが3歳~5歳の「以上児」クラスに入り、子どもたちと一緒に遊びながら保育のあり方、視点など学びます。
毎日の「実習記録」に加え、2週目には実習生が「日案」を立て、保育の一部を実習生が担います。
施設の場合は、入所のため実習担当者が入れ替わります。数人の子どもにじっくり関わり、記録を取る所もあれば、調理や掃除など補助業務をローテーションする所もあります。
事前学習として…幼稚園実習
2週間×2回、もしくは4週間通しで行うことが多い幼稚園実習。
保育園と違うのは「教育」に沿った視点で、幼児教育に関わりながら子どもたちの発達や成長を促していく所にあります。
クラスで歌を歌ったり、工作やお絵かきをしたりなど、季節や年齢に合わせた授業のような教育を行う時間や、送迎バスの補助をしたり、子どもが帰った後の研究会などに参加することもあります。
事前学習として…介護実習
主に高齢者施設で2週間の実習があります。
介護実習の場合、車いすの使い方から学び、要介護者の食事介助や風呂介助、排せつ介助など介護全般の補助を行うことが多いです。
他にも、散歩や室内ゲームといったレクリエーションの補助や、夜勤の体験をするところもあります。
時間がある時は要介護者とお話をしたり、実習指導者からお話を聞く機会もあります。
事前学習として…精神保健福祉援助実習
病院16日間、施設16日間の合わせて32日間となっており、学生の場合必ず施設から病院の実習となります。
精神科病院では、精神保健福祉士(以下:PSW)について院内を歩いたり、閉鎖病棟、解放病棟、デイケアで患者さんとコミュニケーションを取ったり、診察室の同席やカルテの記入方法、PSWの視点を学びます。
施設では、就労訓練や生活訓練、相談支援など、施設の特徴によって変わりますが、PSWと一緒に関係機関を回ったり、実際の援助技術などPSWの関わりを見ながら「利用者視点」や「多職種連携」を学びます。
事前学習として…社会福祉援助実習
4週間通しで行う場合と、2週間×2回行う場合とあります。
社会福祉士の働く領域が児童、障害、行政機関、社会福祉協議会、高齢者、病院MSW(メディカルソーシャルワーカー),学校教育機関SSW(スクールソーシャルワーカー)と多岐に渡るため、関わる機関や特色により実習内容が変わります。
利用者や患者、市民の思いに寄り添いつつ、社会福祉制度や使えるサービスや種類の説明や、関係機関や当事者宅、民生委員など地域の関係する所に出向き、その人のニーズに合わせて地域で生活を続けるために必要なサービス等に繋ぐ「調整役」の役割について学びます。
福祉実習の心構えと意義
福祉実習は、教科書で学んだことを実際の「現場」で学ぶ貴重な機会です。
資格を取った後も関わる機関が将来あるかも知れないし、領域によっては「その時だけの」場所になってしまうこともあるかもしれません。
しかし、どこの実習先も、当事者の気持ちに寄り添いながら「その人がどんな暮らしをしていきたいか」「将来どういう進路に進むのか」という視点に立ち
「今その人にできることは何か、何の力を伸ばす必要があるか」を専門職の立場からそれぞれの専門性をもって関わる事を学ぶこと視点が大切です。
そして、毎日の「実習記録」を書く文章力と考察力、慣れない環境で勉強するために体力と精神力が必要なので、規則正しい生活を送り十分な睡眠時間を確保することが必要です。
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