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まーライオンのいい、かげんブログ
マチパーです。相談支援専門員として働きつつ、個人事業主として後見人業務や福祉経営アドバイザー、業務委託でのオンラインカウンセラーをしています。
社会問題

これからの「福祉と人材」を育てるバランス感覚

まーライオンこと、マチパー(11kagen_blog)です。

「福祉の世界で働きたい」そう思ったきっかけって、何でしたか?

「おじいちゃん、おばあちゃん子だったから」「子どもが好きだから」

「学校の夏休みを利用した施設体験で、福祉を目指そうと思った」

など、様々な理由があるのではないでしょうか。

ライオンちゃん
ライオンちゃん
若い人たちのピュアなこころ、大切にしたいですもんね~
まーライオン
まーライオン
まあ、学生の頃は「福祉の現実」を知らないからな~。
マチパー
マチパー
まーライオンさん、いじわる言わないでください!

この記事では、そんな希望を持って働き始めた人、あるいは施設の管理者に向け

ちょっと福祉の知識に触れながら、若い人が抱える「モヤモヤ感」や

管理者が抱える「閉塞感」にも触れつつ、「施設のありかた」や「原点」

働くきっかけになったことなど、振り返ることで

マチパー
マチパー
これからの福祉の人材育成について、考えるきっかけになると嬉しいです。
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福祉業界は3年に1回の「法改正」がある

障害福祉や介護保険分野は、3年に1度、報酬改定など大きな改正があります。

その時代に合わせた障害福祉サービスが何か?

そのありかたについて国が改正する前年の秋から調査を行い、

3年後、「時代に合わせた新たなニーズ」を入れ、改正されます。

ライオンちゃん
ライオンちゃん
なんか難しそうな話ですね…

例えば、平成18(2006)年の「障害者自立法」においては、

障害者の自立支援を目的に、障害福祉サービスを利用したい人に対し

利用料として「1割負担」を施設に支払うとことになりました。

(これは後に問題となり、年収129万円以下の場合、利用料は免除になっています)

ライオンちゃん
ライオンちゃん
年金暮らしで利用料負担は、厳しいでしょうからね…

また平成24(2012)年に「障害者総合支援法」が施行された時には、

介護保険と同様に、障害福祉サービスを利用する際には、相談支援専門員が

「サービス等利用計画」を作成し、利用者の同意を得てサービスを受ける

仕組みができました。

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ライオンちゃん
ライオンちゃん
ふむふむ。

そして平成27(2015)年、平成31 (令和元年2019)年、と

法改正を繰り返してきました。

まーライオン
まーライオン
まあ財源が「税金」や「利用料」と決まっているからな~。改正の度にいやーな感じがするぜ!
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法改正の度に「報酬改正」で、施設運営は厳しくなる現実

ただその度に、障害福祉サービス事業所に入る収入はというと…

例えば障害福祉サービスB型であれば、収入の個人額によって報酬単価

(施設に入るお金)が決まる「競争社会」となりました。

しかしそれでは「仕事ができる人」はいいけれど「できない人」はどうするんだろう?

という疑問が。

ライオンちゃん
ライオンちゃん
うーん…

精神障害者の場合

「施設に行くことができる」けど「作業ができない状態」なのかもしれないし

「居場所を求めている人」や「作業をしたくない人」もいるはずです。

それは精神障害を主たる施設では「よくある」話で

体調により「作業ができる」「できない」なんてことは「当たり前」です。

 

https://twitter.com/11kagen_blog/status/1117391979690651648

それでも…

国の方針と施設運営の現実

国は「障害のある方も自立を促進する」意味で「もっと働けもっと働け」という形に

変わっているわけです。

ライオンちゃん
ライオンちゃん
そんな、働く意志はあっても、心身的に難しい場合もありますよね…

教育や学校もそうかもしれませんが

障害福祉サービス(施設)も、昔と比べると年々事務作業が増えてきて

利用者一人ひとりと向き合う時間がなかなか取れなくなっています

「人と話しがしたいから」「自分らしく過ごしたいから」「ゆっくりしたいから」

と言う理由で施設に来る利用者さんに対し、ゆっくりと話をする時間が十分

確保できない。

ライオンちゃん
ライオンちゃん
利用者のための施設なのに?

利用者の為に「より良い施設」にしていきたいだけなのに

時間追われ「結果的にご利用者様をないがしろにしている」

そんな気がします。

まーライオン
まーライオン
そんなんじゃ、何のために施設にきているんだか、わかんなくなりそうだぜ…
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福祉を担うための人材は欠かせないが

と同時に…

現場で職員も余裕がなく、「人材育成」がままならない現実があります。

これは若い職員さんの1つの意見ですが

「なんだか上司が忙しそうにしていて、私が相談する時間がないんです」

「私が相談をしようと思ったら、その人の仕事の手を止めてしまうことになる」

「それでは申し訳ないから我慢する」

なんて声も聞きました。

マチパー
マチパー
経験が少ない人ほど「この方法でいいんだろうか」「どうしたらいい?」と不安になるものです…

福祉人材ー管理者の現実と若者の思い

「管理者が忙しい」のは確かに事実です。

でも「管理者」は、施設の利用者や職員さんを心身ともに管理(ケア)する

ことが一番大事な仕事です。

それなのに

「事務をしていて忙しそう」「外に出ていて忙しそう」

「私の話を聞くと愚痴を言うだけになるのではないか」

「私がしっかりしなければそういうような気持ちでなかなか話ができない」

まーライオン
まーライオン
いやいやいや!管理者の仕事って、人材育成やケアが最も重要だろ~が!

と言うのは、利用者も職員も同じで、

結局は「人と人との気持ちが離れている」

せっかく「良い施設にしよう」と思っていても

実際には「利用者も職員もついていかない(いけない)」

「気持ちも行動もバラバラになっている」

そんなことでは本末転倒です。

福祉は「利用者」と「働く人材」のバランスがなによりも大事

やっぱりここ(施設)にいて「過ごしやすいなぁ」「きてよかった」

「私ここで働いて良かったな」と自分の気持ちが再認識できるような

施設であり働く環境であること。

これからの時代、ますます難しい問題がたくさん出てくることでしょう。

今まで以上に「時間に追われ」「目の前の事だけに集中しがち」になりそうな

気配もあります。

マチパー
マチパー
書いている私が一番反省しなければ…ですね。

「目先のこと」よりも「数年先」を見据えて

でも、その日暮らしのように、ただ「時間」に追われ、「人をきちんと育てよう」

という姿勢がなければ、福祉、それも障害福祉を志した若い人に対して

「失望感」や「無力感」を植え付けるだけになり

「福祉を仕事にしたい」と思う人の気持ちが離れていってしまいます。

これからの福祉を担うのは、社会人経験者はもちろんですが、

やはり「若い人材」これに尽きます。

マチパー
マチパー
若者を育てないと、福祉の未来はない!
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福祉を担う若い人材を大切に育てたい

そんな若い人材が、希望と目標を持って自分の良さを出しながら生き生きと働く。

「この業界で働き続けたい」「ここの施設で働き続けたい」と思えるような

施設作り、人材育成作りが「今の福祉の中心を担う」我々現場職員の使命

なのです。

マチパー
マチパー
私も肝に命じます…

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    ABOUT ME
    マチパー
    マチパーです。相談支援専門員(社会福祉士/精神保健福祉士)をしながら、個人事業主で福祉系アドバイザーや後見人活動をしています。30代で公務員(保育士)を辞め、社会人大学、院に進学した変わり者。座右の銘は「いい、かげん」「みんなちがって、みんないい」