まーライオンこと、マチパー(11kagen_blog)です。
最近は時代の流れがとても速い!と感じます。一昔前までは当たり前だったことも
数年…いや、わずか1年前後には「いつの間にかなくなっていた」とか「時代遅れ」に
なることもしばしば。
でも「便利になる」「効率がいい」だけが全てではないはず。
「昔からあるもの」や「人の人との繋がり」が、SNSやスマホと言った
ステイホームだけで解決するわけではない…そう感じています。
この時期「地域活動支援センターは地域福祉の推進に重要な要になる」と言われ
全国に広がりを見せました。
市町村事業と言われ、その地域性に合わせた独自の取り組みができると
地域活動支援センターには夢がありました。
しかし2021年現在、地域活動支援センターの規模はどんどん縮小し、市町村に
よっては廃止や縮小を余儀なくされている…
地域活動支援センターって言葉、聞いたことありますか?
〇働きたいけど今はまだ働けない…
〇病院を退院したばかりで、家で生活するだけでは不安…
〇同じ病気や障害の人達と会って話をしたい…
〇安心できる人たちと一緒に出掛けたい…
〇家にばかりいると家族と気まずいので、どこか出かける場所が欲しい…
など、主に精神障害や発達障害のある人たちが、同じような仲間や
理解のあるスタッフがいる「居場所」が地域活動支援センターです。
ふらっと日常から離れて旅?をする
誰でも離れたくなる時ってあるよね。私の周囲の人、昔からこういう生き方
の人結構います。私も非日常から離れたくなった時
やることあります。電子書籍📚って、思いたったら
すぐ買って読めるから便利〜😀 https://t.co/FKTEtcdzHJ— マチパー (@11kagen_blog) February 23, 2020
障害福祉サービスの中でも地域活動支援センターは「市町村事業」と言われ
市町村がその地域のニーズに合わせた地域活動支援センターを設置・運営
できるようになっています。
「居場所」である地域活動支援センターの存在が問われている
しかし、今、障害者総合支援法になってから「地域活動支援センター」の
存在意義が問われるようになり、全国的に規模を縮小したり廃止したりなど
存続が危ぶまれています。
地域活動支援センター。
精神の人にとっては「最後の砦」
「自分らしくいられる居場所」
が良いと言われる場所。ただ全国的に存在意義が問われたり
予算カットや縮小傾向にあります。世の中あくせく働ける人ばかりで
ないのです。車のハンドルのように「あそび」
「ゆとり」の部分がないと。— マチパー (@11kagen_blog) February 18, 2020
地域活動支援センターの縮小要因➀様々な障害福祉サービス事業所の増加
2000年に導入された介護保険制度。在宅福祉の充実や公正性を保つための
認定調査や支給決定、介護保険料制度の導入などと共に、株式会社やNPO法人など
今まで社会福祉法人や市町村に限られてきた施設運営が、外部の参入を認めるように
なりました。その結果、介護保険サービス事業所が急増・競争が生まれ淘汰される
時代となりました。
2006年に障害福祉で導入された障害者自立支援法。そこでも介護保険制度と同じように
株式会社などの営利業者の参入が認められるようになりました。
その結果、様々な種類の障害福祉サービス事業所が急増し、人の奪い合いにまで発展
することになりました。
地域活動支援センターの縮小要因➁一億総活躍社会の風潮
障害者自立支援法という言葉を分けてみると「障害者」「自立」「支援」になります。
障害のある人の「自立」を「支援」しましょうというワード。
「障害があっても地域でその人らしく生きる」ために「支援」や「サービス」を
使う。その方向性は障害者総合支援法になっても決して間違ってはいないと思います。
しかし「自立=働く」という風潮が生まれ、障害があっても働くことが当たり前
という考え方に世間が、法律がなってきました。
今の障害福祉制度の中では、精神を
主たる受け入れにしている我々の
ような事業所の運営は正直、厳しい。今回のようなコロナウィルスで仕事
がなくなると、来年の加算申告にも
影響し、報酬ダウンが見込まれそう⤵️とはいえ、あくせく働け!と精神の
人達のペースは乱したくない。#就労継続支援B型— マチパー (@11kagen_blog) March 3, 2020
地域活動支援センターの縮小要因➂効率化や収益を求めすぎる社会
ずいぶんと便利な世の中になりました。スマホ一つあれば財布を持つこともないし
SNSで人といつでもつながりを持つことができるようになりました。
そうなると「わざわざ人が集まって何かする意味があるのか?」
「利益が生まれるわけでもないのに?」という意識が芽生えます。
また「人と会うのがそもそも面倒くさい」と、集まりの場所を避けるようになる…
その結果「居場所」をリアルではなくネットの中に求めてしまう。
今は仕事でもネット一つで完結してしまう社会です。ただ人が集まって
なんてことない話をするだけなんて…時間の無駄。という風潮が、リアルの
居場所を敬遠する要因に繋がっているのではないかと思います。
地域活動支援センターの縮小要因➃存在意義を出し切れなかった支援者側の問題も
障害福祉分野が大きく変わった2006年、地域活動支援センターはまさに
「飛ぶ鳥を落とす勢い」でした。
今まで精神科のデイケアや保健所主催の社会復帰教室などが唯一の集まりの場で
あったのが「相談」も「居場所」も「生活」や「活動」の拠点として
期待された地域活動支援センター。
ところが…10年以上経過し、障害福祉に携わる人たちからも「何している所?」
「働かない人がいく?そんな所意味あるの?」という声を聞きます。
と私自身は思うのですが、正直世間に認知されていない現実が=必要ないという
解釈や判断になってしまったのでは?という気がしてなりません。
ステイホームからの解放へ…地域活動支援センターへの期待
新型コロナウイルス感染拡大の中、世間ではリモートワークなど在宅で過ごす
時間が増えました。
すると「外に出たい」「リアルで人と話したい」といった「当たり前」の
生活が見直されるきっかけになっています。
家でない「居場所」の必要性、同じ病気や障害を持った人との「たわいのない話」
集団で活動することへの意義、メンタルヘルスの普及啓発など、まさに今、
地域活動支援センターの存在意義が脚光を浴びるのではないかと思っています。
地域活動支援センターの存在意義がまさにこれから問われることになるはずです。
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