まーライオンこと、マチパー(11kagen_blog)です。
今年ほど、亡くなる人達を送り出す年は今までに経験がありませんでした。
特に、ここ1カ月で3人もの人を相談支援専門員として送り出すことになってしまった。
身寄りも親族もなし。死後事務委任
も契約済み。まだまだ亡くなるには
早すぎる年代だったけど、自分の安心
の為に準備しておいて正解だったん
だろうなあ、きっと🤔— マチパー (@11kagen_blog) August 21, 2022
それぞれまだ、日本の平均寿命を考えるとはるかに若いのにも関わらず。
コロナ禍の世の中も3年目を迎え、なんとなく終息が見えてきた…と思うようになった
矢先に第7波がやってきて、またもや心理的に行動を考えないといけない。
こんな世の中、本当にいつ明るい未来がやってくるのか…色々な人の死を目の当たりにし
さすがに気が滅入るなあ~と思う今日この頃です。
この記事では、コロナ禍で増えてきた「死後の送り出し」である「葬儀のあり方」について
私が体験した「直葬」と、ある故人の生き方について書かれています。
この記事を読み終える事で「死にゆく形」と「この世に未練を残すことなく去る」一つの
方法について、知る機会になれば嬉しいです。
コロナ禍で増えている直葬というあり方
相談支援専門員の仕事をしていると、実に色々な人との出会いがあります。
相談支援専門員は、障害者や障害児、その家族や関係者と接する対人援助職であり
ごく普通の家庭に育つ方もいれば、複雑な事情を抱えて孤立していたり、家族と
疎遠、あるいは依存的であったりする場合が多くあります。
葬儀についても、これは一般的な家庭でもそうなのかもしれませんが
故人の思いを尊重しつつ、世間体や家庭の事情で個人や家族の思いとは異なる
送り出しをすることもあると思います。
「できればひっそりと最期の送り出しをして欲しい」
「できれば最期なのでお花いっぱいに送り出してあげたい」
障害のある人達やそのご家族は、どちらかというと世間からは少し離れた、
あまり人と関わりたくないポジションにいる方が多いと思います。
そんな中でのコロナ禍で、世間一般に増えてきた「直葬」というあり方は
コロナ禍の生きづらい世の中に合った葬儀のあり方なのではないかと思います。
直葬に初めて参加。戒名はおろか、
収骨も法要も何もなし。駐車場に集合して、車の中でお別れ
して、最期は炉の前でお見送り。元々故人様の意向なんですが、何とも
言えない潔さ。でもこの形もありかも
と妙に納得してしまった🤔— マチパー (@11kagen_blog) August 21, 2022
「直葬」は病院から火葬場に一直線なの?
とはいえ、コロナ禍でも「身内だけでの密葬」や「近親者のみで行う家族葬」
が実際には多い中で「直葬」とは?実際にどのようなものなのだろうか?
と疑問に感じていたのですが
そのうち経験するかな…と思っていた所、この1カ月のバタバタで体験することに
なってしまいました…
人は亡くなって最低24時間は火葬できないことになっています。
万が一「仮死状態」で「息を吹き返す」可能性があるからとされています。
なので、病院で最期を迎えたとしてもすぐに火葬場に行って火葬されることは
ありません(コロナなど感染症を除く)。
しかも火葬を行うには予約が必要で、翌日の火葬をお願いしたい、と考えるならば
15時半までに予約を済ませる必要があります。
また、死亡診断書の作成が何らかの事情で遅れたり、友引と重なってしまった場合
さらに火葬がおくれてしまうことになります。
なので、噂で聞いている「病院から火葬場に直接」というのは通常考えられない
ということになります。
住居と家財の撤去も死後事務委任に
含み、全て処分して残りの財産は
今までお世話になった遠縁の若い方々
に贈与すると。まさにこんな風に世の中から去りたいな〜🤭って思った。まだまだ先だけど、ちょっと考える
きっかけにはなりました💦— マチパー (@11kagen_blog) August 21, 2022
私が経験した「直葬」の方法について
私が今回経験することになった「直葬」は、
➀病院で亡くなった故人を、専門業者が引き取りに来て
➁専門業者の会社やお寺で丁寧に棺に納め
➂見送る人達が火葬場に集まる中、専門業者に乗せられた棺が到着し
➃車の中(約15分)で思い出の品やお花などを入れ
➄炉まで一緒に移動し、炉に入れられるまで見送る
というものでした。
身内の方や後見人などの関係者が「収骨はしません」旨の書類に記載すれば
収骨を行うこともありません。
骨については、市町村が契約した墓地等に合祀されることになり、49日はじめ
法要も、戒名も、お墓についても一切考える必要はなくなります。
直葬という新しい送り出しの形を経験して思う事
葬儀も法要も、仏壇やお墓と言ったものも「先祖代々」から続くもので「お墓」
は必要なものと思っていました。
しかし頼るべき身寄りがいなかったり、自分の亡き後の様々な事務手続きなど
後に遺される人たちが大変だな…と思うのであれば、生前に、自分の意思がはっきり
している時に「自分自身で」決める事ができる、というあり方は
だと思いました。
「せめて葬儀くらいは最期だし…」と思う人もいれば「死後のことは簡潔に」と
考える人がいるのも、ごく当たり前な世の中になりつつあります。
最期の送り出しの形としての「直葬」自分で選ぶ最期の意思として