まーライオンこと、マチパー(@11kagen_blog)です。
今や社会問題となっている「8050問題」。
福祉に携わる人や、そうでない人も、一度は聞いたことのある言葉だと思います。
この記事では、相談支援専門員として働いている私の視点から「8050問題」
について書いてます。
この記事を読み終えることで、8050問題の実態を知り、今後の課題や対策について考える
きっかけになればうれしいです。
改めて「8050問題」とは?
8050問題とは
「80代親に50代子ども」が一緒に住んでいて、生活費は80代親の年金。
50代子どもは無職で、長い期間社会と接点がほとんどないまま自宅に
引きこもっている。
親が病気になったり亡くなったりすると、生活の糧を失い子どもが路頭
に迷ってしまうこと。
8050問題…40代以上のひきこもりが全国で61万人(内閣府調査より)
ついに調査結果が出ましたね。
40歳以上の引きこもりが多い現実。
親の高齢化。声を上げれた人は
ほんの一握りなのだと思います。内閣府調査の中高年ひきこもり「推計61万人」報告で見えた、人は何歳からでもひきこもる現実(加藤順子) https://t.co/5OW5iMfQOC
— マチパー@いい、かげんブロガー🦁 (@11kagen_blog) March 29, 2019
従来の「引きこもり」の定義は…
15歳~39歳で学校や会社などに属さず、仕事をしていない(結婚などは除く)
人を対象に、主な生活の場は自宅で、家族とも接点を持たず、ほとんど外出
することもなく、社会と接点を持たず生活をしている人のことを言う。
でしたが、実は「40歳以上の引きこもりの方が多いのでは?」と言われてきました。
また、包括支援センターのケアマネジャーや、居宅介護事業所のサービス提供責任者
、ヘルパーとの話の中でも
という話が、だいたい出てきます。
調査は、2018年12月に無作為で抽出した40歳~64歳までの人で5,000人を対象
(有効回答率65%)
その結果、引きこもり年齢層が40歳代38.3%、50歳代36.2%、60~64歳までが25.5%
5年以上の長期間引きこもり状態にある人は半数以上、20年以上が20%弱と判明!
性別は、男性が76.6%、女性が23.4%で男性が圧倒的に多く、
引きこもり状態にある人の割合が全体の1.45%=約61万人という結果になった。
8050問題「なぜ40歳代以上の引きこもりが長期化」するのか
支えているのは80代の高齢者! 推定61万人以上といわれる「中高年のひきこもり」その実態とは?(https://t.co/eTnGbpjuv8プライムオンライン) https://t.co/oIwdk7Np94
— マチパー@いい、かげんブロガー🦁 (@11kagen_blog) April 8, 2019
40歳代以上の引きこもる原因の一番に「仕事の退職」があります。
「親の介護」で退職せざるを得ない「介護離職」や、
2008年の「リーマンショック」に伴う労働者の「一斉解雇」。
さらに長期間の非正規労働(肉体労働)や、いわゆる「ブラック企業」の長時間労働に、
心身共に疲れてしまい病気になって働けなくなるなど、離職理由は様々です。
離職期間が長ければ長いほど「履歴書の空白期間が長く」なり、仕事のスキルも失い
度重なる「不採用通知」に身も心も病んでしまい、安住の地(自宅)に
引きこもってしまう…
「地域包括ケアシステム」が8050問題の課題が解決する糸口になれば
今、市町村を中心に「包括ケアシステム」を構築しようとしています。
「子どもも、高齢者も、障害のある人も地域で包括的(まるごと)に見ていく」
という視点です。
https://twitter.com/11kagen_blog/status/1117391979690651648
長期引きこもりの人達は、「社会的不安」など「何らかの障害」を抱えていると言います。
「地域の人は地域で支えていく」
当事者はじめ、家族もなかなか「声を上げることができない」と言います。
でも、高齢の親が亡くなった後のことを考えると…そうも言ってられません。
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