まーライオンこと、マチパー(@11kagen_blog)です。
社会人になると「自ら自己研鑽しようと努力する人」と「資格を持っているからと楽な方に進む人」と
本当に「人それぞれ」ですね。
私の場合、10代の学生時代は「勉強?何それ?」と、テストはほぼ一夜漬けの人。
20代の保育士時代は「土日も研修とか、持ち帰り仕事とかあるのに、興味あること以外勉強する気ない~」
といった感じでした。
でも、30代になって一大奮起!通信制大学に編入し、卒業と同時に国家試験を受けるまで「勉強好き」になりました。
それでも飽き足らず、今度は「通信制大学院」の門をたたくことを決意。研究計画書を作成することになりました。
動機はそれぞれあるでしょうが、社会人という忙しい立場でありながら「社会人大学院生」になろうと心に決めたあなたへ。
「研究計画書ってどうやって書けばいいんだろう?」と悩みを抱えていませんか?
この記事では、実際に私が大学院を受けた時の「研究計画書」について書かれています。
この記事を読み終えることで、テーマは「こんな切り口で書くんだ」「こういう意図が必要なんだ!」と
これから書こうとする人にとって、少しでもヒントになればうれしいです。
大学院研究計画書…院試に向け必要な書類を揃える
通信制大学院への入学に向け、突破しなければならないもの…それは「院試」。
院試に必要なものは
1.入学志願書
2.志望理由書
3.研究計画書
通信制大学の時も、志望動機や成績証明書などが必要でしたが、書類がきちんとそろっていて、明確な希望理由と基準を満たしていれば「誰でも受かる(入学できるけれど卒業は難しい)」ものです。
しかし通信制大学院の場合、入学定員も少なく「通学生と同じ試験」が課せられるので、
大学院の関門➀「志望理由書」
志望動機に書かないといけないもの
1.志望動機
2.志望する専攻とその理由
3.入学後の目標と抱負
1.大学院の志望動機
貴学の通信制でで3年間学び、社会福祉士と精神保健福祉士を取得しました。通信制といえども、事務局や諸先生方によくして頂き、大学院でも引き続き貴学で学びたいと思ったからです。
2.大学院を志望する専攻とその理由
私は以前保育士、現在は精神保健福祉士として働いており、合わせて20数年の福祉実践があります。実践家としてより深く学ぶために「社会福祉学専攻」を希望したいです。
3.大学院に入学後の目標と抱負
仕事と勉強、修士論文との両立は、困難を極めることが予想されます。時には挫折を味わうかもしれません。しかし私は、通信制大学で同じ状況の中、卒業と資格を取得してきました。ですので、最短年度(2年)で修了を目指すことが最大の目標です。
大学院の関門➁「研究計画書」
研究計画書に書かないといけないもの
1.研究テーマ
2.研究の目的
3.研究の構想・計画
1.大学院の研究テーマ
「福祉職離職後のメンタルヘルス」―福祉職を離れた後のPTSDについての一考察とその後の生活、福祉労働について―
2.大学院での研究の目的
私自身、保育士と精神保健福祉士の仕事では「仕事内容」も「とらえる視点」も全く異なっており、以前の私の働き方でもあったバーンアウトに近い働き方を、精神保健福祉士の視点で冷静に振り返ることが出来るようになった。
この研究では福祉以外にも、労働問題(雇用・労働条件・職場環境・賃金面など)・心理的問題(個人的因子の視点やPTSDなど)・医療が関わる問題(メンタルヘルス)からの考察を行っていきたい。
福祉分野だけの視点だと「人道的視点」に焦点があてられる事が多いので、他の視点を取り入れることでより深く分析・考察できると思う。
3.大学院研究の構想・計画
1)先行研究を調べ、それを基に必要事項(調査対象と質問項目など)について研究する。
2)エリクソンの発達理論(主に乳児期~青年期)を分析し、個人が数ある仕事の中で福祉職を目指したきっかけと、それを取り巻く背景・考えられる心理状況を考察する。
3)1.2を基に福祉職を目指した背景と就職した実際の職場でどのようなギャップに悩み、職場を離れた背景についていくつか仮説を立てる。
4)1.2を基に対象(児童・障害・高齢者分野の現・元福祉職員)を決め質問票を作成。
5)調査としては質問紙を用いたもので、➀福祉職に就いている2~5年目の職員を対象に、就職したきっかけや仕事への取り組み、今後の展望について、現在の職場に期待することなど挙げた後、日本版バーンアウト尺度を用い個人的因子を考察する。
➁福祉職を離れて1~5年の人を対象に、福祉職を離れた理由を個人要因、環境要因、感情労働の視点(バーンアウト尺度)とPTSDの診断基準(精神疾患の分類と診断の手引き<DSM―Ⅳ>参照)を基にした質問を用い、何が背景になっているのか具体的に把握する。そして自身の問題や労働条件など、何が改善されたら福祉職に復職してもいいか質問する。
6)5➀から2名、➁から3名の人にインタビューを行い、より具体的に内容を聞き取る。
7)1~6の状況を基に分析し、研究結果をまとめる。
…と言われました。
大学院の関門➂「研究計画書」大幅修正したもの
大学院を受ける前に、必ず「大学の先生」に見せることが鉄則です。あらかじめ行きたいゼミがあるなら、事前にその先生に挨拶に行く方が良いと言われています。
と思われないと、合格はとても難しいと言われています。定員も少ないですしね[/chat]
1.大学院の研究テーマ
保育現場における保育士の親支援に必要な援助技術~精神保健福祉士の知識の一考察~
2.大学院研究の目的
保育士仲間から精神的な病気を抱えた親の接し方の相談を受ける機会があり、精神保健福祉士の視点から助言すると
「親の精神的な病気の面を受容して接しているうちに、子どもとうまく関われない葛藤を聞くことが出来た」
「保育士自身が巻き込まれていることが分かったので、出来ること出来ないことのけじめをはっきり使えることが必要だと分かった」
など、精神保健福祉の知識が実際の現場に有効であると感じた。
3.大学院での研究の構想・計画
1)保育の現場になぜ「精神保健福祉士」の知識が必要なのか、保育士以外の子どもの専門家である「児童福祉司」と「児童心理司」との比較検討を行う
2)現役の保育士に対し、精神的な病気を抱える親と接するときに、どのような事柄について困ったかなど、具体的な例と傾向をつかむためアンケート調査を行う
3)アンケートを回収したものを検討し、特に事例の多かった園に実際に出向き、聞き取り調査を行う
4)精神保健福祉士の視点から助言したものを実際の現場に活用してもらい、保育士の専門性の中で精神保健福祉士の視点が役に立ったか実証研究をする
5)1~4をもとに修士論文を作成する
そして「大学院に入る」
書類選考も、恐怖の面接も、そして作文試験も無事に切り抜け4月から晴れて修士課程に入院したマチパーでした。
しかしここからが、地獄の入り口になろうとは…
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